生活や経済活動に欠かせない様々な物資をはじめ身近な宅急便などの貨物輸送は、自動車を抜きにしては考えられなくなっています。その主役が、軽油を使うディーゼル車です。ディーゼル車から排出される窒素酸化物(NOx)や、すす・粉塵などの粒子状物質(PM)は大気汚染の原因の一つとされています。1989年にディーゼルトラックやバスから排出されるNOxを削減していくため、排ガス規制の強化が打ち出されました。車体には排気浄化システムの導入が必要とされ、燃料である軽油には低硫黄化が求められました。このことから石油業界は、1997年10月から硫黄分を0.05%(500ppm)以下に低減しました。また、PMを減らすフィルターの装着のためにより一層の軽油の低硫黄化が求められ、2004年末までに0.005%(50ppm)まで低減される予定です。 |